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Winning Ugly (渋谷区スポーツセンターシングルス)

今年の初打ちは、渋谷区在住の S さんに誘われて 渋谷区スポーツセンター にて。 昨年最後にテニスをして から年末年始を挟んで一週間振りのテニス。果たして結果はどうなることやら。

しかし、今日の私には強い味方があるのです。年末年始にずっと読んでいた、あの本。






[Winning Ugly]

その本の名は「Winning Ugly」と言います (日本語訳が「ウイニング・アグリー 読めばテニスが強くなる」として出版されています)。1980年代〜1990年代初頭に活躍した、あのなんともいえない (本のタイトル通り「不格好」な) テニスで、世界ランク 4位にまで登り詰め、後に Andre Agassi のコーチとして名を馳せた、あの Brad Gilbert さんが書いた本です。英語版を買ったのは、単に日本語訳版より安かったからというだけの理由です。

技術的な事は見事な程書かれていません。ひたすらメンタル的な分析 / 対処法と、頭脳的な戦術に終始した内容です。一例をあげると...

Gilbert's four Nerve Busters (page 51 より引用)
  1. Breath like you've got asthma
  2. Get happy feet
  3. Read the label
  4. Sing a song

といった、真面目なんだか不真面目なんだか分からない (と思わせるものの、実際に効果のある) リラックス方法が書いてあるかと思えば、

Smart Tennis Is a Three-Step Process (page xi より引用)
  1. Recognize your opportunity.
  2. Analize your options.
  3. Capitalize on the opportunity by using the best option.

だの、

Set Your Compass (page 6 より引用)
  1. What is my opponent's best weapon?
  2. Where is my opponent weak?
  3. What is my best shot and how can I direct it at my opponent's weakness?
  4. What can I do to keep my opponent away from my weakness?

といった、言われてみれば当たり前な (けれども試合中に冷静に分析し実行できないことの多い) 事柄が、実例をあげて簡潔に記されています。要するにテニスはある一定レベルまでは あたまのスポーツ ちうことですな。年末年始の間ずっとこれを読みながら、昨年に行った数多くの試合を思い返し、相手がどんなタイプのプレーヤーだったか、自分がどういう調子の時でどんなボールが返ってきた時にどんなショットを打とうとしたか (そしてそれが成功したか、失敗したか。成功したら、それはなぜだったか。失敗したら、それはなぜだったか) といった事を考えておりました。




さて、今日のテニス。一週間のブランクがあるわけで、調子は最高であるはずもありません (それは相手も同じですが)。軽いウォーミングアップの後、S さんと、そのお友達の X さん (名前を失念...申し訳ない) と 4ゲーム先取 (アドバンテージあり) の試合をぐるぐると行うことに。

スタート直後は、昨年末と変わらずフォアハンドの調子がいまいち。相手はフォアもバックもチャンスとみるや強打しようとする傾向にある S さん。できるだけ丁寧に相手のバックサイドにボールを集めて相手のミスを待つ作戦にしてみたところ、これが見事に成功。簡単に 4-1 で勝利しました。

続く X さんとの試合も同様。相手はバックハンドが苦手ぽいので、やはり X さんのバックハンドにボールを集め、深いボールを打ったあとはドロップショットを打ったりと前後に揺さ振り、若干のミスはあったものの 4-2 で勝利。

再び S さんとの試合。S さんの調子もあがってきたようで、最初の 2ゲームはどちらもデュースに持ち込んだもののとられて 0-2 となる。しかしここで焦らず力まず、サーブは相手のバックに集め、できるだけ深く相手のバックにラリーを続け、スキあらばネットへ詰め、相手の逆をとった場所にボールを運ぶ。相手が前に詰めてきた時も落ち着いて相手のバックサイドにスピンを鋭くかけたショートクロスをお見舞いしてウィナーを稼ぐ。これを丁寧に続けて 4ゲーム連取で 4-2 で勝利。

最後の、X さんとの 2試合目も、1試合目と同じストラテジーで我慢のテニス。この頃になると、フォアハンドも随分ましになってきたので (要するに打点がしっかり前になってきたということでしょう)、サイドスピンをかけつつ相手のバックサイドを執拗に攻め続け主導権を渡さない様にする。結果 4-0 で楽勝。




こういう風に、自分の調子がいま一つの時でも、無理をせず冷静に試合運びをすることで、勝つ確率をあげることができる。そういう当たり前な (だけどなかなか実行に移せない) ことを実行できた、というだけで、あの本を読んだ価値があったというものです。確かに、エース級のショットが決まってポイントを取った時はそれはもう気持ち良いけど、そうやって取ったポイントも、相手のミスで取ったポイントも、1ポイントは 1ポイント。だからテニスは楽しい訳なんですな。

今日の戦績:4勝0敗
(うちシングルス 4ゲーム先取マッチ 4勝0敗)


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